人が五感を通じて受け取る情報量は、視覚が最も多く80%以上と言われています。街を歩いている時、目に入ってくるものは自分が選択しているものよりも、そこにあって、選びようも無く飛び込んでくるものがほとんどです。
そんな選べずに見ざるを得ないけれど、あまり見たくないもののひとつにポスターがあります。
「って、アクロスはポスター作ってないの?」
とつっこみが聞こえてきそうですが、ここでは最近増えてきている「特殊なポスター達」についてお話したいと思います。
街に貼ってあるポスターを大別すると、
(1)デザイナーがレイアウトして立派な紙に印刷したポスター
(2)一般の方が手書き、又はワードやパワーポイントで作って、自前でプリント用紙に印刷したポスター
の2種類に分けられます。
(1)はとても出来の良いものから、そこそこのものまで、良くも悪くもお金がかかっていますので、それなりに信頼感があったりします。
(2)はお金をかけていない分、立派な感じは無いにしても、作り手の情熱や人柄がにじみだして、これはこれで良かったりします。(1)よりもリアリティがあることもあります。
そして新勢力の(3)「特殊なポスター達」をここで追加します。
(3)一般の方がワードやパワーポイントで作って立派な紙に印刷したポスター
何故この(3)が「あまり見たくないポスター」なのか。
パソコンや家庭用のプリンターが普及する以前は、ポスターなどの印刷物は全て職人の仕事でした。
印刷の歴史は長く、その中で培われた配色やレイアウト、文字組、製版の技術は日本独自の芸術といえます。
ただし、普段当たり前のように目にしてきたので、それが凄いということに気付けない状況なのかもしれません。
ネット印刷が安価に利用出来るようになって、一般の方がこれまでプロに依頼していた印刷をショートカットして依頼することが出来るようになった時、デザインや組版、製版の技術も併せて外してしまっているのです。
そうして印刷されたポスターは、配置・配色・文字の整理の仕方などがばらばらなのにそのまま立派な紙に印刷されてしまっているため、高価な洋服を無理やり着せられているような不思議に不気味なものになってしまうのです。
本来広告しようとしていた内容も違う方向に向かってしまいます。
街を歩いている時、「特殊なポスター」が減って、目に気持ちの良いポスターが増えて欲しいと思います。
何しろ目からの情報がほとんどなので。